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生産者について

野菜本来の味は、土作りからこだわって丁寧に育てたものと、一般栽培で育てたものとでは異なります。
手間ひまかけて大事に育てられたものは、エグミや苦みなどがなく、甘味があり、まろやかな味がします。
それぞれの生産者さんのこだわりが詰まった野菜をぜひご賞味ください。

名前:加瀬嘉男さん

畑の所在地:千葉県香取市

主な生産物:

人参、サツマイモ、キャベツ、里芋、大根、ピーマン、長ネギ、トウモロコシなど

『柿のような人参』の育ての親

有機栽培歴30年を超える加瀬さんの作る人参は果物の柿みたい!!!とみんなにビックリされます。

人参嫌いや普段はほとんど人参を食べない子供たちも、加瀬さんの人参だと食べてくれた!と言うお母さんから驚きの報告もよくあります。

そしてジュースにすると、この甘さはハチミツ?とよく聞かれますが、「人参100%です」と答えるとまたまたビックリされます!

微生物と一緒に育てる野菜

加瀬さんの畑では2mもある棒がすっとはいるほど土が柔らかくなっていて、驚きます。

畑をあるくと、軽く沈んでしまうほど、ふかふかとした気持ちの良い土なのです。

これは微生物がたくさんいて、畑をよい土にしてくれている証拠なんです。

加瀬さん曰く、畑はぬか床と同じだと。手入れを怠らずに丁寧に扱うと、時間の経過と共に確実に味わい深くなるぬか床。

畑も同じようにしてゆくと、野菜の味が変わってくる。

30年かけて微生物と一緒に作った畑で作る野菜は、どれも優しい味がします。

名前:佐瀬洋樹さん

畑の所在地;千葉県匝瑳市

主な生産物:

ピーマン、レタス、枝豆、トウモロコシ、ブロッコリー、菜花、インゲン、カブ、ケール、米など

「600年前から続く農家」

佐瀬ファームは代々千葉県匝瑳で農業を営んでいますが、最近、近くのお寺に残されていた資料から600年前から農家をしていたことがわかったそうです。長くこの土地を耕してきた歴史も美味しい野菜が育つ所以のようです。

現在佐瀬ファームの畑は、九十九里海岸まで6キロ程にあります。海に近い事もあり畑の土は砂土で水はけがよく、豆類やピーマンなどの栽培に適しています。

匝瑳市は米どころでもあり、食肉用の鶏、豚、牛の肥育も盛んで、堆肥にする畜ふんや米ぬか、もみ殻などはすぐに手に入ります。基本となる土作りには、完熟させた畜ふんや自家製の米ぬかなどを、育てる作物に合わせた自家配合肥料を適宜使っています。

名前:飯田幹男さん

畑の所在地:千葉県香取市

主な生産物:

カブ、ほうれん草、人参、キャベツ、里芋、大根、トウモロコシなど

「畑のダイエット」理論で農業を行う、技術屋農家

飯田さんは農業歴30年を超えるベテラン農家。

有機栽培を始めてから20年以上になります。

農家さんはいろいろなタイプがありますが、飯田さんは自他ともに認める技術屋タイプ。

いろいろな方法を実践していますが、そのひとつが肥料の使い方にあります。

有機肥料や化学肥料など、土の栄養分となる肥料はいろいろとありますが、飯田さんの場合は緑肥(畑に新鮮な緑色植物を育てて、そのまま畑に漉き込んで肥料とするもの)を使い、栄養分の高い肥料を極力少なくすることで、作物が自分で根を土中にしっかりと張って栄養成分を吸い上げるような環境を作ります。

肥料をたくさん与えると、見た目は立派になりますが、病気にかかりやすくなったり、味もいまひとつだったりするので、飯田さんは栄養をできるだけ与えない「畑のダイエット」をしながら野菜を育てます。

野菜は肥料が少なすぎても生育が悪くなるので、「やや少なめ」という微妙なところが理想なのです。

こだわりの飯田カブは毎年大人気!

写真のように、カブの畑にはナズナが少し生えていますが、カブには影響がないので特に除草せず自然のままにしています。カブの葉の丈は短くなっているのは、肥料の成分を抑えて葉が伸びないようにしています。葉の色は薄い緑色で硝酸態窒素成分が少なくて、まろやかな味わいになっています。肥料成分を調整して育ったカブは、体にも、環境にも優しいものです。

自然と共生しながら、環境にも負荷をかけない、育てる人間にもできるだけ負担の少ない野菜作りで農業を永続できることを大切にしている飯田さんです。